Country&Folk系のお気に入りから – Coming Down the Mountain

アンプとスピーカーを購入し、以前よりずっといい音で居住空間を満たせるようになったら、AmazonミュージックとSpotifyを以前より活用するようになった。

特にSpotifyは使いやすい。PC上から再生デバイス(PCかアンプ)を簡単に選択できるから。Amazonの方はなぜかスマホのアプリからじゃないと切り替えができなくて不便だ。Unlimitedだって文字どおり「無制限」というわけではなく、聴きたかったのに聴けない曲もたくさんあるじゃん。というわけで、Unlimitedは無料期間の終了と共に解約し、Spotifyだけ無料期間終了後もプレミアムアカウントを維持することにした。Apple MusicもAirPlayが使えるから便利なのだけど、なんだかちょっと敷居が高いというか、使いづらいというか。Windowsユーザーだからだろうか。

洋楽はロック/ポップ系はもちろん、カントリー/フォーク系も昔は好きだったが、最近の曲はほとんど知らなかった。知ろうとしなかったという方が適切か。たまたまつけたラジオから流れてきたり、お店で流れていたりして「いいな」と思って聴くようになった曲があるくらいで、たいていは80~90年代の洋楽ばかり惰性で聴いていた。けれどもプレミアムアカウントにアップグレードし、もったいないからとプレイリストを活用するようになると、おすすめ機能にも助けられて、好みの曲がどんどん見つかるではないか。音楽に関しては90年代くらいで時間が止まってしまった私にとって、今の時代(50代のオジサンにとっては2000年以降という意味になるが)にも聴かせる曲がたくさんあることを知ったのは軽い衝撃であり、うれしい驚きであった。

そこで、最近知ってお気に入りになったカントリー&フォーク系の曲をピックアップしていきたい。

第一弾は、Mipsoの「Coming Down The Mountain」。

メロディーがもろ自分好み。一聴して気に入った。歌詞もなかなかいい。都落ちした自分と重なるところがあって。このオフィシャルの動画もノスタルジックでいい。

 

「I was up to my elbow」 という一節から始まるが、「up to one’s elbow = 忙殺される」という成句を初めて知った。

ライブバージョンも見つけた。

スピーカーを買う – ONKYO D-112NFX

前の記事では、DENONのX1600Hを購入したところまで書いた。

DENONのAVアンプを購入したら、いい音で聴きたいという欲求が高まってきた。当初は手持ちのスピーカー(D-SX7A)でしのごうと思っていたのだが、大きい音で聴けるようになって、音質への不満が生まれてきた。具体的には、高音の抜けが悪いところと、低音がこもり気味なところ。別に他のスピーカーと聞き比べたわけではないのだが、もう少しめりはりと解像感が欲しい。買い替えちゃおうか。でも予算に限りがあるし。アマゾンで検索してみると、手頃な価格のスピーカーがいくつも見つかるではないか。低価格帯とはいえ、一昔前より音質は顕著に向上しているらしい。そう聞いてしまうと、すぐにでも手に入れて鳴らしてみたくなった。いくつかの候補からDALIの SPEKTOR1とONKYOのD-112NFXに絞り込み、最終的にD-112NFXに決めた。理由は、現時点(2020年冬の時点)で2万円を切る価格で買えること。ハイレゾ対応であること。またONKYOは中高音の良さで定評があるし、これまでONKYOのコンポを使ってきたので親しみを覚えること、などだ。PayPayポイントとTポイントが使えて、アマゾンよりお得なヤフーのショップで購入。PayPayポイント+Tポイント4,000円付きで18000円ほどで買えてしまった。

届いた日。どんな音がするんだろうと期待しつつセットアップして音を鳴らしてみると、モノラルラジオを聴いているような音。正直がっかりしたが、この時点で評価するのは早計。とにかく100時間鳴らしてみることにする。するとエージングの効果だろうか、音はどんどんよくなっていった。古いONKYOのコンポSX7に付属のスピーカに比べたら、高音の抜けもずっとよくなったし、低音もクリアになった。しかし、不満な点もいくつかあった。

  1. 女性ボーカルが前面に出てこない。楽器の音に埋もれてしまいあまり目立たない。そのせいか、全体的にフラットに聞こえる。
    2. 低音の迫力がやや物足りない。全体的に音にもう少し厚みが欲しい。
    3. 前のスピーカーに比べて音場が狭く、指向性が強く感じられる。正面から少し外れると音が顕著に変わってしまう。

1つ目については、設置場所とスピーカーの配置に問題がありそうだ。他に置き場所がなくメタルラックに設置していたのだが、共振が発生してしまうらしい。そこで、スピーカーを直接置かず、ラック専用のボードを買ってきて下に敷き、さらにスピーカとの間にゴムシートや硬貨を挟んだりしてみたが、それでも再生中にボードやポールに触れると明らかな振動を感じる。根本的な解決にはなっていないようだ。部屋のレイアウトを見直すしかない。考えた末、デスクの上に置いていた丈夫なウォールナットのラックが使えると判断。レイアウトを工夫してこのラックをフロアに移動し、その上にスピーカーを設置した。さらに、これを機会にちゃんとしたインシュレーターを購入してスピーカーとボードの間に挟んでみた。効果はてきめん。驚くほど音が締まり、高音の透明感が増した。スピーカー自体のせいではなく、単純に設置が適切ではなかったのだ。スピーカーの間隔がぐっと広くなったのも効果的だったようだ。

2つ目の不満については、スピーカーの絶対的なサイズが小さいので仕方ないのかもしれない。もう少し大型のスピーカーにすればよかったかなあ。サブウーファーを設置すれば改善されるかもと思い、DENONのDSW-37を購入。あーお金がどんどんサイフから出ていくぞ。こうして沼にはまっていくのか。設置した当初は効果がはっきりとわからず、こんなもの? と少しがっかりしたけれど、よく聴き比べると、ウーファーがあるのとないのとでは低音の厚みがぜんぜん違うことがわかり、買って良かったと納得した。

これでかなり満足する音が鳴るようになったので、このセットアップで3か月くらい聴き続けた。エージングがさらに進んだのか、当初は不満だった低音も、サブウーファーの効果を除いても買った当初よりずいぶんと迫力が増してきた。それでも、上記の3つ目の不満、つまり音場の狭さが気になる。音の解像感は確かにとても高いし、特に高音の抜けの良さは心地よい。でも指向性が強く、音が直線的に耳に届く感じがする。臨場感がリスニングポジションにやや左右されすぎる気がする。また全体的な音の細さにも物足りなさを覚えてしまう。デスクトップオーディオ用ならいいのかもしれないが、8畳の居間に置いて、BGM的に音楽を流すには適していないのかもしれない。個性的と言われる海外メーカーの、もう少し大型のスピーカーなら自分のニーズを満たしてくれるのではないか。といっても、大きいスピーカーを買ったとしても、数年後、今住んでいる土地を売って団地かマンションに移り住んだら真価を発揮できなくなり、宝の持ち腐れになりそうだし。うーん、どうしよう。迷いつつも、新しいスピーカーを買う方向に心は傾きつつあった。

スピーカー編その2に続く。

引っ越し、そしてオーディオ – Denon AVR-X1600H

およそ23年ぶりに実家に住むことになった。一昨年に実家の母が亡くなり(過去記事「天文台のある丘で」)、介護に尽力してくれた妹も実家を離れることになり、実家に住む人間がいなくなってしまった。まさか空き家にするわけにもいかないので、東京から地元に舞い戻ることにしたのだった。

首都圏の平凡な地方都市、過疎化と高齢化が進む住宅地区にある築40年を超える家である。東京で享受していた刺激や利便性はここでは得られない。引っ越した当初は長年の東京生活が名残惜しかった。遺品を整理したら土地を売ろう、2、3年以内には東京に戻ろう。そう思っていた。けれども、引っ越しから半年あまりが経ち、コロナ禍という未曾有の厄災を進行形で体験し、その終息の兆しも見えない状況では、その計画はもう少し先延ばしせざるを得なくなりそうだ。

引き換えに得られたメリットもあるにはある。まず家賃を払わなくてよくなったこと。これは大きい。そして、音楽を大きめの音量で楽しめるようになったこと。なにせここ数年はPC用の安いスピーカー(Sound Blasterの数千円のやつ)でしか音楽を聴いていなかったから。ONKYOのミニコンポ(FR-SX7)はあるにはあるが、購入したのは10年以上前で、CDプレーヤーもMDプレーヤー(!)も壊れて動かなくなってしまっている。マンション暮らしではどうせ小さい音しか出せないし、今さらミニコンポを買うというのも時代にそぐわない気がして、買い替える気にもならず置いてあるだけの状態だった。しかし、せっかく大きな音で聴ける環境に移ったのだから、新たにシステムを組んでみようか。

ONKYOのスピーカーはまだ生きているのでとりあえずそのまま使うことにして、まずはアンプを買うことに。いろいろ調べていくうちに、HEOSテクノロジーに引き付けられた。HEOS対応のアンプがあれば、音質が劣化するBluetoothからではなく、Wi-Fi経由でネットやPC上の音楽を高音質のまま伝送して再生できるという。最近のテクノロジーってすごい。というわけで、HEOS対応を謳っているMarantz M-CR612が第一候補に挙がった。でも予算的に少し厳しい。どうしようか決断しかねていた年の瀬、大晦日にAmazonをチェックしたら、次候補だったHEOS対応のAVアンプ、Denon AVR-X1600Hが年末大特価、大幅に値下げしているではないか。思わずポチってしまった。そして元日に無事届いた。配送員さんありがとう。

スピーカーの接続を含め、初期セットアップはさくさく進んだのだけど、テレビの音がスピーカーから鳴らないとか、カセットデッキの接続とか、PC上にある音楽へのアクセスに苦労したりして、時間を知らぬ間に使ってしまった。一番苦労したのが、PC上の音楽の再生。アンプ側のメニューで「ミュージックサーバー」を選択しても何も表示されない。アクセス権の問題だと思うが、どこをどういじればいいのか。肝心のDENONのマニュアルには何の説明もない。結局、ネットで見つけた記事を参考にWindows10のストリーミングオプション等を変更しところ、ようやくアンプからPCのメディアファイルにアクセスできるようになった。やれやれ。

これで、CD/DVDはもちろん、AmazonミュージックやSpotifyなどのストリーミングサービス、PC、USBメモリー、カセットデッキなど、現在利用できるほぼすべてのソースからアンプを経由してスピーカーで鳴らせるようになった。居間が一気に心地よい空間に変身した。というか、今までの音楽環境が貧しすぎたのだ。

そうそう、久しぶりに自分用の物置を整理していたら、若かりし頃に購入したLPを発見。懐かしい。これも久しぶりに聴いてみたいなあ、ということでレコードプレーヤーも購入しないと。あとは、せっかくAVアンプを買ったのでいずれはサラウンド環境を構築したい。まずはメインスピーカーを買い替えよう。

スピーカー編に続く。

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