Country&Folk系のお気に入りから – Wildfire

Mandolin Orangeというグループの「Wildfire」。Spotifyで知ってプレイリストに登録した曲の1つ。

フラットマンドリンの旋律が美しい。聴いた後も心地よい余韻が残る。少し前、スピーカーをWharfedale Diamond 220に買い替えた経緯を記事にしたのだけど、そのDiamond 220で改めて聴いてみて、臨場感がとりわけ増したと感じた曲の1つだ。巷のレビューのとおり、やはりこのスピーカーはガンガンのロックよりアコースティックサウンドを鳴らすときに真価を発揮するようだ。最近、カントリー&フォーク系を好んで聴くようになった私にうってつけのスピーカーになってくれそうな予感が大いにしている。

ボブ・ディランの「スペイン革のブーツ」のカバーもいい。

スピーカーケーブルを買う – BELDEN 8470

Diamond 220を購入した話の続き。

新しく購入したDiamond 220のエイジングは順調に進んでいる。そんなDiamond 220とONKYO D-112NFXの違いのひとつは、D-112NFXが一対(プラスとマイナス)のケーブルを使ったシングルワイヤ接続対応なのに対して、Diamond 220はバイワイヤ接続が可能なことである。つまり、左右の各スピーカーに端子が4つずつ(高音側 x 2、低音側 x 2)あるため、それぞれのスピーカーを二対のケーブルでアンプにつなぐことができる。けれども、なにぶんバイワイヤ接続対応のスピーカーを買うのは初めてで戸惑いが大きいため、当面はシングルワイヤ接続で使うことにした。バイワイヤ接続に移行するのは、エイジングを済ませ、もう少し知識を身に付けてからでもいいだろう。

バイワイヤ接続可能なスピーカーをシングルワイヤ接続するのはきわめて簡単だ。単純に高音側か低音側のどちらかの端子を一対のケーブルでアンプにつなげるだけでいい。この場合、高音側と低音側の間で信号を伝えるジャンパープレートという金属製の部品が必要になるが、これはもちろんスピーカーに付属している(あらかじめ取り付けてある)から、別途用意する必要はない。ところが、このジャンパープレートがくせ者らしい。ネットで読んだ記事によると、スピーカーに付属するジャンパープレートは音質を劣化させるだけの安物だから使ってはいけない、すぐに取り外して、代わりにジャンパーケーブルを使えば音質が向上するという。ジャンパーケーブルはスピーカーケーブルから簡単に自作できるらしい。なんだか複雑な気持ちだ。付属のジャンパープレートを取り付けた状態で聴いている今の環境では、Diamond 220は本領を発揮できていないってことなのか? それまでなかなかいい音だと思って聴いていたのに、そんな情報を知ってしまったおかげで、流れてくる音を素直に楽しめなくなってしまった。

それではジャンパーケーブルというやつを自作してみようか。いや、自作とか好きじゃないし何より面倒くさい。いっそのこと、バイワイヤ接続に移行してしまおうか、というより、AVR-X1600Hはバイアンプ接続に対応しているので、バイアンプ接続を試してみようか。でもこの接続方法は最後の楽しみとしてとっておきたい。少なくともエイジングを済ませて、もう少し聴き込んでからにしたい。そんなとき、ヤフオクで自作のジャンパーケーブルが安価で手に入るという情報を知った。ヤフオクで検索してみると確かに自作ケーブルが出品されていた。ヤフオクならたまっているポイントを使えばお金はかからないし、ひとつ試してみようかと考えて、ZONOTONEのケーブルから自作したというジャンパーケーブルを落札してみた。

数日後、ジャンパーケーブルが届いたので、さっそく付属のジャンパープレートを端子から取り外し、代わりにジャンパーケーブルを取り付ける。鳴らしてみると、音は明らかによくなっている。全体的に艶が出てきて、スピーカーを覆っていたベールが一枚取れた感じ。プラシーボかもしれないが、音質の向上を実感できた。これで心のひっかかりが消えたので再び素直な心で聴くことができるぞ。

これに気をよくして、さらにスピーカーケーブルを替えたらもっと音が良くなるのではないかと考え始めてしまい、そうしたら我慢できなくなって、安価でありながら評価の高いBELDEN 8470をネットショップで購入してしまった。6メートルで1000円ちょっとなのでたいした出費ではないと自分に言い聞かせつつ。届いた実物を見ると、今まで使っていたモンスターケーブルXP HPよりはるかに細い。こんなに細くて大丈夫なのだろうか。なにはともあれつなげて一聴してみる。音が変わっていることがすぐにわかった。低音の濁り、だぶつきが消えている。その効果で高音が明らかにクリアになった。やや奥に埋もれていた感のあったボーカルがより前面に出るようになった気がする。そこがDiamond 220の唯一の不満だったのだが、それが大きく改善された。これまたプラシーボと言われたら否定はできないけど、自分の中では明らかに音の向上を実感できたからとても満足。こんなに細いのに、モンスターケーブルよりずっとクリアな音になるとは。

エイジングについては、120~130時間ほど聞き込んだある日、音がこれまでよりずっとよく鳴っていることに気がついた。特に低音の迫力が増している。スピーカーケーブルをBELDENに替えたことによる相乗効果もあるかもしれないが、スピーカー自体のエイジングもかなり進んだ証拠だと思う。解像感も上がってきている。このまま聴き込んでいくのがますます楽しみになった。

これでひとまず環境構築は完了、にするはずだったのだけど、その後、またまた新たな不満が出てきてしまった。

スピーカーケーブル編2に続く。

スピーカーを買う(2)- Wharfedale Diamond 220

スピーカーを買う – ONKYO D-112NFX」の続き。

112NFXを買ってから3か月ほどしか経っていないのに、一回り大きいスピーカーが欲しくなってしまった。コロナ禍でステイホームを強いられているせいかもしれない。家でたくさん音楽を聴けるがゆえに、音質への要求も自然と高まってしまう。どうせ買うなら、特性が大きく異なる海外メーカーのものがいい。いろいろ調べた結果、DALI OBERON1が第一候補になり、Wharfedale Diamond 220が第二候補になった。欲を言えばもうワンサイズ大きいOBERON3かDiamond 225が欲しいが、あまり大きいモデルを買っても、数年後、賃貸に引っ越して大きいボリュームで聴けなくなったときに真価を発揮できそうにない。予算の制約もあるし、OBERON1クラスが妥当かなと考えた。

でもまあ焦る必要はない。112NFXも最近サランネットを外してからよりクリアに鳴ってくれるようなって、「意外といいなこいつ」と再評価し始めてたところだった。候補に挙げている2つのスピーカのどちらかが今よりお買い得になったら検討してみよう。そう気長に構えるはずだったのだけど、6月某日の深夜、Diamond 220が某店で思いのほか安くなっているのを発見。気がついたらポチっていたのだった。恐ろしい。

届いてすぐに開梱して設置。第一印象は、かっこいい。フロントはブラック、サイドはウォールナットで、今まで112NFXが載っていた同じウォールナットのラックともよくマッチする。高さ30センチ超の大きさも8畳のリビングとよく釣り合う。112だと少し小さすぎだった。インテリア性の高さにまずは満足。

音はどうだろうか。おお、最初からこんな雰囲気のある音が出るんだ、なかなかいいじゃん。もっとこもったような、抜けの悪い音が出たらどうしよう、やっぱりOBERONを買うべきだったと激しく後悔したらどうしよう。そう心配していたのだが、完全に杞憂に終わったかも。むしろ、7、8時間鳴らしてみて、これは傑作じゃないか、ひょっとしてよい買い物をしたのではないか。喜びと期待が高まり始める。

112NFXのように高音は繊細でもシャープでもないのだが、それは想定内。期待していたのは、112NFXで不満を覚え、買い替えたいと考えるきっかけとなった「線の細さ」や「音場の狭さ」とは対極にある特性。つまり中低音の厚みと音場の広さだ。鳴らし始めたばかりの220からは、早くもそうした期待に応えてくれる可能性を感じ取れる。ボーカルもことさら引っ込んでいる感じはしないし、なにより、正面全体から音に包み込まれる心地よさを味わえる。初日でこの音なのだから、エージングが進んだらどう変わっていくのだろう。加えてバイワイヤ/バイアンプ接続もできるので、さらなる音質の向上も期待できる。買ってよかった!

メインの座を明け渡した112NFXは、PC脇に置いて使うことに。FX-AUDIOのアンプを購入し、PCのオーディオミニジャックにつなげたら、スピーカーから盛大なノイズが。中華製はやっぱりダメかと失望しかたのだが、USBからDAC経由で接続するとノイズが減るという情報を耳にし、中華製のDACを購入。実際に試したところ、ノイズが驚くほど減って、音もより豊かでクリアになった。これで、デスクトップでもリビングでもよい音質の音楽が聴けるようになった。いっきに贅沢な環境に。あとは音楽をひたすら聴くだけ……のはずだったのだが、気になる情報を目にしてしまったのだった。

【追記】
ケーブル編はこちら
ELAC DBR62に置き換えた話はこちら

トップに戻る
テキストのコピーはできません。