スピーカーを買う(2)- Wharfedale Diamond 220

スピーカーを買う – ONKYO D-112NFX」の続き。

112NFXを買ってから3か月ほどしか経っていないのに、一回り大きいスピーカーが欲しくなってしまった。コロナ禍でステイホームを強いられているせいかもしれない。家でたくさん音楽を聴けるがゆえに、音質への要求も自然と高まってしまう。どうせ買うなら、特性が大きく異なる海外メーカーのものがいい。いろいろ調べた結果、DALI OBERON1が第一候補になり、Wharfedale Diamond 220が第二候補になった。欲を言えばもうワンサイズ大きいOBERON3かDiamond 225が欲しいが、あまり大きいモデルを買っても、数年後、賃貸に引っ越して大きいボリュームで聴けなくなったときに真価を発揮できそうにない。予算の制約もあるし、OBERON1クラスが妥当かなと考えた。

でもまあ焦る必要はない。112NFXも最近サランネットを外してからよりクリアに鳴ってくれるようなって、「意外といいなこいつ」と再評価し始めてたところだった。候補に挙げている2つのスピーカのどちらかが今よりお買い得になったら検討してみよう。そう気長に構えるはずだったのだけど、6月某日の深夜、Diamond 220が某店で思いのほか安くなっているのを発見。気がついたらポチっていたのだった。恐ろしい。

届いてすぐに開梱して設置。第一印象は、かっこいい。フロントはブラック、サイドはウォールナットで、今まで112NFXが載っていた同じウォールナットのラックともよくマッチする。高さ30センチ超の大きさも8畳のリビングとよく釣り合う。112だと少し小さすぎだった。インテリア性の高さにまずは満足。

音はどうだろうか。おお、最初からこんな雰囲気のある音が出るんだ、なかなかいいじゃん。もっとこもったような、抜けの悪い音が出たらどうしよう、やっぱりOBERONを買うべきだったと激しく後悔したらどうしよう。そう心配していたのだが、完全に杞憂に終わったかも。むしろ、7、8時間鳴らしてみて、これは傑作じゃないか、ひょっとしてよい買い物をしたのではないか。喜びと期待が高まり始める。

112NFXのように高音は繊細でもシャープでもないのだが、それは想定内。期待していたのは、112NFXで不満を覚え、買い替えたいと考えるきっかけとなった「線の細さ」や「音場の狭さ」とは対極にある特性。つまり中低音の厚みと音場の広さだ。鳴らし始めたばかりの220からは、早くもそうした期待に応えてくれる可能性を感じ取れる。ボーカルもことさら引っ込んでいる感じはしないし、なにより、正面全体から音に包み込まれる心地よさを味わえる。初日でこの音なのだから、エージングが進んだらどう変わっていくのだろう。加えてバイワイヤ/バイアンプ接続もできるので、さらなる音質の向上も期待できる。買ってよかった!

メインの座を明け渡した112NFXは、PC脇に置いて使うことに。FX-AUDIOのアンプを購入し、PCのオーディオミニジャックにつなげたら、スピーカーから盛大なノイズが。中華製はやっぱりダメかと失望しかたのだが、USBからDAC経由で接続するとノイズが減るという情報を耳にし、中華製のDACを購入。実際に試したところ、ノイズが驚くほど減って、音もより豊かでクリアになった。これで、デスクトップでもリビングでもよい音質の音楽が聴けるようになった。いっきに贅沢な環境に。あとは音楽をひたすら聴くだけ……のはずだったのだが、気になる情報を目にしてしまったのだった。

【追記】
ケーブル編はこちら
ELAC DBR62に置き換えた話はこちら

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